成人矯正


第二期矯正治療について

永久歯列期、15歳以上の患者で、主として歯並びの治療を各歯牙にブラケット装置をつけて細いワイアーを用いて治療するマルチブラケット治療が第2期治療となります。
見た目が分かりにくい審美的なセラミックブラケットを使用するオプションもあります。
また診断の結果、治療上必要と思われる各種補助装置[上顎拡大装置(拡大床、急速拡大装置、クワッドヘリックス)、下顎前進装置(ハーブスト装置、ジャスパージャンパー等)] は1装置50000円(税別)、また矯正インプラントは1本5000円(税別で、これらは別途追加料金が必要になります。尚、これらの装置治療につきましては治療計画立案時にご説明し、ご提示します。
次にブラケットを用いない治療方法としてアクアシステムを当院では施行しています。これは透明なマウスピースを常時装着し2週間から4週間で交換しながら治療する方法で、非常に審美的に優れた方法です。但し、非抜歯症例の場合で、変位の小さい場合にのみ限定的に選択可能となっています。

以下に当院症例提示します

 

【症例1】審美的セラミックブラケット使用症例

上顎歯列がV字型に狭窄し、切端咬合および叢性のある30代成人女性
急速拡大(RPE)からクワッドヘリックスでの拡大保定とマルチブラケットの症例
治療期間1年11か月
RPEによる拡大期間は2週間。その後撤去してクワッドヘリックスに変更後、上顎第1小臼歯下顎第2小臼歯を抜歯して、拡大継続してマルチブラケット治療。

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【症例2】通常メタルブラケット使用症例

上顎前歯が大きく前方に突出した(出歯)症例。叢性はなく、歯列の発育良好だが、下顎前歯が上顎歯肉にかみこむ圧痕がある。10代女性。第1期治療として咬合斜面板を使用するが著効なく、第2期治療に移行した。矯正インプラント治療の併用症例。
上下第2小臼歯抜歯、上顎第1大臼歯頬側歯根近心にアンカーとして矯正インプラント植立し、ここを起点に上顎前歯をエラスティックにて遠心にけん引し、インプラントを用いることで治療期間の短縮に成功した。
治療期間2年4か月
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【症例3】アクアシステムによる矯正治療

ブラケットを用いない治療方法として当院では透明マウスピースによる治療を行います。これはセットアップモデルにて作製したマウスピースを常時装着することで、矯正治療する方法です。しかし適応症が限定され、非抜歯症例でかつ変位の小さい場合に限定されています。

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術前】 右上中切歯の唇側傾斜が気になる。開咬。10代女性 右)マウスピース装着時。ほとんど目立たないと思われる。
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術後】1年7カ月後、ほぼ終了時。このままリテーナーとして用いることができる。